社燕秋鴻

 3月は楽しいことが多かった。春合宿や追いコン、そして大好きなバンドの対バンライブ。更にこれからもう一度、あるバンドの武道館公演を見るために東京に行く。


 この時期は別れの季節、とよく言われる。先に述べた追いコンなんかはそれを象徴するイベントだ。やってる最中はとんでもなく楽しいが、その時一緒にセッションしたりライブを見ていた卒業生はもう、ミーティングには来ない。熱狂と感動のあと、冷たくて湿ったような寂しい気持ちになる。


 だが一方で出会いの季節でもある、と思う。合宿では訪れたことのない地に行き、宿泊先のペンションでは今まで機会がなかったメンバーとセッションすることもできた。更に、20回目くらいではあるが、春との出会いも訪れた。酒を飲み、語らい、夜が明け、夢心地のまま、出会った土地を後にする。

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 そして動画サイトで出会ったバンドのライブを初めて見に行った。2度目であり初めての出会いだ。感動した。そしてその後はまた、夢のあとの気分に包まれた。


 出会いと別れというのは常に一組だ。何かに出会ったその瞬間から、別れへのカウントダウンが始まっている。ならばその別れの時まで、出会いに感謝し、精一杯楽しまないといけないのかな、と感じた。


 今日ふと見ると、文サ館横の桜が咲き始めていた。夢見がちだった3月がもうすぐ終わる。

3月7日、東京都北区

 兄の出勤に合わせて、板橋のアパートを出た。つくばエクスプレスの回数券が使える時間になるまで、赤羽駅のベックスで時間を潰すことにした。店内はひどく混雑している。十条駅前のドトールにしておけばよかったと少し後悔した。

 月曜の朝は人が多い。誰もが急ぎ足で駅構内を歩き、みな一様に死んだ目をしている。月曜の朝だから憂鬱なのか、それとも出勤そのものが辛いのかはわからない。

 そういえば兄も特に楽しそうではなかった。いつか自分もああいうふうになるのだろうか。30くらいまでは楽しく生きていたいと思っていたが、それは叶わぬことなのだろうか。

 死んだ魚の群れが、規則をもって泳いでいる。コーヒーは冷めてしまった。

僕は今とても興奮している

 安部公房の『第四間氷期』を4時間前から読み始めてつい今しがた読了した。

 

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 読書が趣味の方なら今更かよって感じだと思うがこれ本当にすごかった。今顔めっちゃ熱いし勢いで記事書いちゃうくらい興奮した。ヤバい。9ヵ月くらい積み本にしてた自分を角でぶん殴りたい。

 

 感想を文字に起こす能力が乏しくて上手く伝えきれないんだけど、未来が現在の人間の「こうなってたらいいなあ」みたいな期待を込めずに想像して書かれていて、それゆえの残酷さみたいなものがあった。読後感がすごく重たいんだけどめちゃすっきりしてて不思議な感じ。いやでもやっぱりいろいろ考えさせられる。語彙力がほしい。感想文をまじめに描いた経験がないのでこういう時に困る。悔しい。

 

 まあとにかくすごい。ほかの作品も読みたいな。

 

しかし、海の中の、陸の心なんて、要するにただ不完全燃焼するだけのことではあるまいか…… 

3月1日のブログ

寒い。

 ふざけんな。もう3月だぞ。俺はいつまで上衣を羽織ってなきゃいけないんだ。こんなデカくて重いだけの非機能的な着物を早く脱がせてくれ。

 チェスターコートはクソだ。変に丈が長い所為で裾が汚れるし椅子にも掛けられない。さらに言うとそんなに暖かくない。冬用の上衣ってだけでもクソなのに最低限の機能すら満足に持ち合わせていない。クソの上塗りだ。これを勧めてきたツーブロショップ店員の頭頂部を刈り上げたくてたまらない。

 

 旧暦では1月1日から3月31日までが春らしい。春ってのは3分の2以上コートを着る季節だったのか?俺が本やテレビや音楽やその他のメディアから受けた春の印象とは180度違うぞボケ。暖かい―の日差しが~とか―は出会いの季節。とか表現してたやつは首括って死んでくれ。何らかの表現者に分類される殆どの人間がそうだからもう何も信じられない。みんな嘘つきだったのか。いやおかしいのはオレか?春の風に殺されかけている人間ってあんまり見ない気がするからたぶん俺が弱いだけなのだろう。筋トレをしよう。しない。

第2回合同合宿を終えて

 月曜から土曜まで軽音3サークルの合同合宿だった。僕は7バンド組んで出演した。

 

 結論から言うと全部楽しかったし組めてよかったと思っている。ロックンロールからダブまで幅広いジャンルの曲がやれたし、他サークルの人とも少しだけど仲良くなれた。演奏に関しても、1年前なら絶対にできなかったようなアプローチができるようになっていたり、ライブ中に客席を見る余裕ができたりしていて、成長を実感できた。

 

 ただ、同期を見ていると成長のスピードがすごい。もとから上手だった人はさらに磨きがかかって何とも言えない威圧感というかオーラが出てたし、あんまりうまくなかった人も、演奏技術はもちろんライブ中のパフォーマンスなんかもかなり上達してた。すごい。もっと練習しなきゃ。

 

 僕はドラムという楽器それ自体が大好きというわけではないので、細かいテクニックだとかはほかの人より劣っているし、たぶんこれからも劣ったままだと思う。でも音楽を聴くことは大好きなので、曲の構成や流れ、ダイナミクスに人より敏感になって、へたくそなりに良い演奏ができればいいな、と思っている。

 考えられる演者というか、エモい演者に僕はなりたい。

 

 あと後輩っていいもんですね。新歓は頑張らなきゃ。がんばろう。

 

 

GUCHI

 今日(もう昨日)は会計責任者会議だった。そのあと次期局長にすごく軽く引継ぎをした。

 

 会計責任者会議(という名の説明会)は計4回やったのだけど、毎回喋ってる途中で、これ意味あんのかな、と思う瞬間があった。正直まともな引継ぎが行われてるところならすでに知ってることだらけだし、俺の話は要領を得ないし、そのせいかみんな眠そうだし話聞いてなさそうだし、50分喋り通して喉ガラガラだし。

 

 まあ去年のスライドをほぼそのまま使った俺も悪かったかもしれない。話がつまんなくなった原因の一つにそれもあると思う。

 

 でもアンケートの結果は(今日までのところ)悪くなかった。それに少し腹が立つ。会議中居眠りしながら「丁度いい」「普通」に◯つけてそのほか何も書かずに出した人とか見ると、ああ本当に何も聞いてないし興味もないんだな、って。まあ別にいいけどお前執行代だろ。せめてアンケートでボコボコにけなすくらいはしろよ。

 

 というわけで、来年はやらなくてもいいんじゃないか、くらいには俺は思っています。責任者には一回リー研で軽く話してあるし、自分で会計マニュアルを見ればわかることしか説明してないしね。それすらしないような会計担当者はもう知らん。

 

 でもあれで最初の提出のミスが減ったりしてるのだろうか。そうだとするとやっぱり続けた方がいいのかな。